@article{oai:tfulib.repo.nii.ac.jp:02000041, author = {Honda, Akiko and 本田, 秋子 and Kadowaki, Kayoko and 門脇, 佳代子}, issue = {14}, journal = {東北福祉大学芹沢銈介美術工芸館年報}, month = {Jun}, note = {染色家・芹沢銈介の集めた世界の民族工芸品の中から、東北福祉大学芹沢銈介美術工芸館で所蔵するアンデスの染織品93 点の目録を掲載し、その内の6 点について資料紹介を行う。2 世紀のナスカで作られた「シャチ魚文様飾り房 断片」は、水と豊穣と死を象徴するシャチの刺繍が施され、装飾として衣服の縁に用いられた。「幾何学文様貫頭衣 断片」は、小片布を組み替えて綴じ合わせることで配色と文様の妙を見せる。「神人文様貫頭衣」は、交易で入手したアマゾンの熱帯に住む鳥たちの鮮やかな羽毛を使っており、「ジャガー・鳥文様マント 断片」には、アンデスの人々が好んだ綴織の特性を示す斜めや階段状の線からなる文様を見ることができる。「海老・鳥文様衣服 断片」は獣毛を使った綴織と木綿による二重織という2 種類の織物が継ぎ合わされてできた衣服で、対照的な二つの布の対比が面白い。そして「鳥・波・獣面文髪覆い」は、チャンカイ文化特有の捩織で作られた、レースのように見える繊細な織物である。 アンデスにはほとんど全ての織物の種類が見られ、さらに独自に考案された技法もあるが、インカ帝国が滅びるまでの全時代を通じて、基本的構造の織機を使用していた。すなわち、これらの繊細な仕事は、複雑な織機の開発によるものではなく、指先の細やかな操作によって生み出されてきたのである。それは、芹沢を導いた柳宗悦の「心偈」の一首「糸の道 法の道」に通じる世界である。芹沢銈介の目と感覚によって選ばれ集まったこれらのコレクションには、作り手への共感のまなざしが感じられる。}, pages = {49--58}, title = {芹沢銈介コレクションにみるアンデスの染織品}, year = {2023}, yomi = {ホンダ, アキコ and カドワキ, カヨコ} }