@article{oai:tfulib.repo.nii.ac.jp:00000935, author = {安藤, 直子 and ANDO, Naoko}, journal = {東北福祉大学研究紀要, Bulletin of Tohoku Fukushi University}, month = {Mar}, note = {本論においては,新型コロナ禍における自粛・中止という出来事が,東北地方の都市祭礼にどのような影響を与えたのか,また担い手がコロナ禍でどのように祭礼を維持し,継承しようとしているのかを,宮城県仙台市の「仙台七夕まつり」を事例に考察した。  その結果,中心商店街の観光七夕を中止する一方,地域商店街の伝統七夕は継続しながら,祭礼の一部を維持してきたことが明らかになった。観光七夕の中止を受け,市議会議員や市長らが,七夕の伝統継承のため地域商店街の祭りを継続することを宣言し,その際,「観光から市民のための祭りへ」,「見る祭りから参加する祭りへ」,コロナ禍で疫病退散や健康を祈る「祈りの祭りへ」という「原点回帰」の戦略が生み出された。実際の祭りの担い手は,市側が生み出したこの戦略を当初,政治的なパフォーマンスとして受け止めていたが,やがてこの戦略を利用しながら,祭りを市民・企業参加型に改革する具体案を提示し始めた。通常開催された2022 年も約3 割の店が飾りの掲出を止めたままであり,現状を危惧した担い手は,新しい祭りのあり方を市民に問いかけ始めている。  ここには,コロナ禍において世間・世論と対峙しながら,可能な範囲で抵抗する担い手の実践という先行研究が提示した枠組みを超えて,市側が生み出した戦略に便乗しながら,コロナ禍以降も祭りを維持するための仕組みを形作ろうとする,担い手側の新たな戦略が観察された。}, pages = {19--37}, title = {新型コロナ禍における東北地方の都市祭礼の継承とその戦略 ー仙台七夕まつりを事例としてー}, volume = {47}, year = {2023}, yomi = {アンドウ, ナオコ} }